地域ブログを作る1 自治体の広報担当になって分かったリアル

東京サラリーマン時代から長野県に移住することは決めていました。毎週末・長期休暇は長野県で過ごしてきたし、15年もの間長野県のあちこちを足を延ばし街歩きからアウトドアまで楽しんできました。そのメイン地となったのが志賀高原のある山ノ内町です。
もともとそれなりのPVをもつブロガーでしたし、それで得てる収入や繋がりもありました。ブロガーの集まりにもいろいろ参加してたし、自分の視点から主観をまとめる発信こそ信頼のあるコンテンツと思ってました。
でもこの町でそんな発信を行う以前の問題がいろいろ出てきました。

町の中が見えない

この町は、「志賀高原」「竜王・高井富士」「湯田中・渋温泉」「地獄谷野猿公苑」など有名な観光地の名は知られるも、町の名前はあまり知られていません。

山ノ内インター、山ノ内駅、山ノ内スキー場、山ノ内温泉。。。どれもないのです。これが致命的であり、むしろ町長でさえも町の名前を売るつもりは今さらないそうです。

わたしはwebサイトを創る立場にありながらも、自分が旅行するときは公式サイトをちゃんと読みません。特に観光サイトって綺麗な文と過去1番綺麗に撮れた写真を並べてるだけなのでリアリティを感じません。行ったことのない人でも作れるようなものばかり。主観的な感情や、他のアングルからの写真を見たいので個人のブログを1番に信用しています。

ところが、この町にブログがないのです!スキー場や女将のブログとか少しあるけど、頻繁な更新ではない。。。。いつも検索にあがるのは1人の議員さんと公民館が発信してるブログ。このご時世、道の駅担当者、観光局、自然関係、商工会どこでもブログで発信してオウンドメディア化を進めているのに全くない!!!

どこのお店が美味しいオススメとか、撮影スポットとか、町の人ぞ知る情報が何にもない。
もちろんそんな情報は役場HPには掲載しません。
というわけで、もともとポータルサイト等作ってきたノウハウもあったので、自分が移住したらまず町のポータルサイトは絶対作るという気持ちがありました。

町の求人を発見

本当に偶然ですが、家も決めて不動産屋と話も進み「さぁ引っ越すぞ」という時に町の広報誌を作る求人が町役場から出ていたので応募。スキル条件も一致しすぐにお仕事開始。
町役場という立場なので、当たり障りなく平等に浅く広く。。。 まぁ広くいろんなカテゴリを知る良いきっかけにはなりましたが奥が深くありません。

広報担当になって知った現実

あくまで自治体が発行する「お知らせ」なのです。行政側から伝えておかなければいけない事をしっかり伝える場所なのです。健康・保険・税金・子ども・交通など。。。周囲自治体と比較しても「見づらい、やたら文字数が多い」と言われているようですが、誤解を回避するためにやたら長ったらしい文章が多いのです。(足元すくう人がいるからですけどね)そしてその内容は前年度には全て決まっているのです。〇月号〇ページの1/4のスペースは〇〇課が使うとか。もちろん直前で増量することも多く、好きなことなんて何もできないのです。

情報量と写真の制約

上記のとおり、スペース配分が決まった中で告知や報告を掲載します。つまりほとんど写真1枚。だいたいモノクロページ。
さらに使用する写真も公平なものが良いとされ(例えば子どもなら1人をズームアップしたものではなく全員写真)、だったら一眼レフなんて必要ないと思いましたが。。

広報は町民の一部しか読まない。情報は永久に広まらない。

見出しのとおりです。広まりません。なぜかこの地域は取材といえばローカル紙の記者を呼びます。子どもの活動なら親族として嬉しいものですが、観光や移住情報は北信の一部の人しか見ない新聞に載っても拡散性はゼロですよね。

もともと観光者や移住を考える人向けに作ろうとしていたポータルサイトが、どんどん「足りない・もったいない」という気持ちと一緒に構想が広がりました。